賃貸住宅のオーナーであればすでに知っている方が多い話題でしょう。
エアコン2027年問題というものがあり、簡単に言うと家庭用壁掛けエアコンの基準が厳しくなり、省エネ基準をクリアしているエアコンしか販売されなくなるというものです。賃貸住宅においては比較的安いエアコンを設置していますが、それが販売されなくなってしまい性能の良いエアコンを設置するしかなく、設置費用が高くなってしまうというものです。省エネ性が上がるという点は入居者にとって魅力ですが、オーナーにとってメリットは少なく感じます。そこで管理会社がこぞって今エアコン付けたほうがいいとオーナーに営業をかけているでしょう。安く仕入れられるうちにという点は間違っていませんが、少し考える視点が不足していると感じます。
なぜ”今”ではなくてもいいのか
来年以降に取付けると高くなってしまう、それは確かです。では今廉価なエアコンを付けるとどうなるのかを考えてみましょう。来年からは高性能のエアコンが設置されていきます。その結果今年付けたエアコンは性能が悪く、競合物件と比較された場合に劣ってしまう要因となります。5年後には冷房専用のような安価なエアコンは見向きされなくなっているかもしれません。せっかく取付けたものが価値を下げる結果になる可能性があるということです。時代は変化します。壁付けエアコンとは違う革新的な設備が発明されたり、AI機能やスマートホーム付きエアコンが主流になったり、製造や流通が効率化され省エネエアコでも価格が下がったりなど、予期せぬ変化が訪れる場合もあります。管理会社からデメリットの説明を受けましたか?高くなるから今年設置したほうがいいという提案だけではなかったですか?おそらくその管理会社は目先の利益にしか興味がなく。オーナーの不動産経営に寄り添う考えは持っていないでしょう。
“今”取付けるべきか、翌年以降に見送るか
では結果的にどちらがいいのか、これは物件とオーナーの不動産経営の状況によります。市場の変化は外的要因となり、自分の力だけではどうにもできない部分があります。内的要素における物件力がどうか考えましょう。物件力とは競合物件への優位性など物件の持つ力です。駅からの距離、築年数、近隣競合物件の状況、外装について、室内の設備状況、潜在家賃、など様々です。物件力が高ければエアコンを新しく設置することや古いエアコンを入れ替える必要性は低くなります。そして現在の収支状況なども影響するでしょう。今年の収入がプラスであればエアコンを設置して経費計上するべきですが、それは他の修繕状況にもより優先度が大きく変わります。保有、売却の選択肢も重要なポイントとなります。総合的に判断し不動産経営を行いましょう。
賃貸経営など何かご相談がある場合はお気軽にお問合せ下さい。不動産についていろいろお話しましょう。

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